当記事の動画はこちら: https://www.youtube.com/watch?v=-hKYbrtBfkc
みなさん初めまして、MIGOTOサイエンス担当(を頑張っている)潘と申します!
今日はMIGOTO BLOGへの初めてのエントリーでドキドキしていますが… (´ε`;)
この度はMIGOTO H2O-CBDを開発したZach White氏と、早稲田大学准教授の野崎千尋先生の対談が全弾リリースされました!
なので!今日から5日間の間、動画内容をみなさんが吸収しやすいように書き上げ、さらには潘の個人的な感想も少し足していきたいと思います。
本日の内容はこちら!
H2Oアイソレートの製造方法についてです!
でもその前に!そもそもH2Oアイソレートとは何なのか、みなさんご存じでしょうか?
H2O-CBDアイソレートとH2O-CBGアイソレートとは、原材料の麻を、水だけで抽出を行い、水だけで結晶化まで進めた、USDA ORGANICな原料のことです!
CBD食品は最近日本国内でも見るようになりましたね。でもCBDは苦味があることで有名、かつ一般的にCBDの抽出に使われているペンタンが日本で食品には使ってはいけないという法律もあるのです… その両方の課題を、水だけで解決してしまう原料のお話になります(≧∇≦)
動画開始間もないところで早速、野崎先生がH2Oアイソレートの製造方法について質問し始めます。CBDを水で抽出・結晶化するというのは、いわば水に油を溶かすような作業!誰もが気になっている点ですが… Zach氏の口は堅い(;’∀’)
今唯一言えるのは、とてもシンプルな工程だということですね。特許が通った暁にはまた潘が読んでみなさんにご報告したいと思います(^^ゞ
では水抽出CBDはどこが特別なのだろうか?一般的なペンタンやヘキサンを使用した抽出方法とは違い、食品にも使用できる*のは紛れもないメリットですが、水抽出ならではの「良さ」というのはあるのだろうか?
※食品におけるペンタンの規制についてはこちらをご参照ください: https://www.mhlw.go.jp/content/000519575.pdf
H2O-CBD開発者のZach氏イチオシのポイントはなんと原料自体に関してではなく、その製造環境でした。一般的に結晶化工程で必要とされるペンタンは可燃性が高い物質です。工場でペンタンを扱うとなると、それだけ用心深く作業しなければならないのです。でもZach氏の工場ではペンタンのタンクが水のタンクに入れ替わり、従業員の安全性も上がっているとのこと。
そしてこの製造方法では消費電力を2割削減し、将来的には水の再利用に力を入れたいのだとか。体に良い原料を環境にやさしい形でお届けできてしまうのはさすがの水と言ったところでしょうか。
しかし、これだけ書いておいてですが、水を使う最大のメリットは水の性質ではないです。ポイントとなるのは溶媒の量がもたらす安全性!
ペンタンを使ったアイソレートより50倍もの水を使っているのですが、大量の溶液では日本で規制されているTHCなども薄められるのです。その中からCBDが結晶として浮き上がるので、安全性が確保されますね。
とはいえ、水抽出のCBDと聞くと「でも化学式が同じなら、CBDはCBDだよね?」と思う方も一定数いらっしゃると思います。
全くその通りです。
ではなぜ水を使用していることが重要なのか?
それは99.9%のCBDを買ったとしても残り0.1%に必ず溶液が残るからです…
つまり、その0.1%により味が左右されてしまう!ペンタンの場合、大量に使えたとしてもペンタン自体が残ってしまうことには変わりないのです。
味や色というのはペンタンのような化学成分で取り除く技術は存在しますが、例えるとしたら水を飲んだ後のコップと牛乳を飲んだ後のコップの違いになりますね。洗剤などを使わない限り、無くなったはずの牛乳も多少なりとも残ってしまうのです。H2O-CBDなら、オーガニックでありながら、水を溶媒にすることによって余分な味が追加される心配が一切ないのです。例え味を書き換える技術力があったとしても、他の材料の味を引き立たせやすいという嬉しい声もいただいております。
ここからは潘の感想:
日々MIGOTOの原料の良さをお客様に伝えるためにはH2O抽出がどれだけ特別なことなのかをプレゼンなどで説明しようとするのですが、水とペンタンの違いを考えているうちに巡り巡って、水抽出でも化学者により化学を利用した抽出方法で「H2O-CBDは化学物質を使用せずに作られた原料」と謳えないのでは?と思ってしまった時があります。
調べてみると「化学物質」には化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(略して化審法)により、化学物質は「化学反応を起こさせることにより得られる化合物」と定められているらしいです。つまり、化合物ではない元素はもちろんのこと、水のような化学反応を起こさせていない天然物も当てはまらないのです。飼育・栽培・培養を通して生物から得られる物質は化学反応を人為的に起こしていることにはならず、化学物質とは呼ばれません。
ちなみに英語で言う「chemical」は人工的な物質という意味合いで使われることが多いですが、定義としてはそういった意味合いが強いだけとされています。むしろ、アメリカ合衆国原子力規制委員会では均一な化学式を持つ物質であれば「a chemical」とみなされているらしいです。
原材料や食品においてより分かりやすい言葉遣いをするのであれば、「化合物」と「天然物」で分けた方が良さそうですね。
MIGOTOでは既にH2O-CBD以外にもH2O-CBGを取り扱っているのですが、今後も研究と開発を進めていくZach氏に期待したいと思います。皆さんからもぜひ、応援のコメントをよろしくお願い致します!(*´ω`)
それでは今回はここで失礼いたします!また次の投稿でお会いしましょう(*‘∀‘)
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