米国大麻合法化法案:政治的分裂と選挙の影響

大麻規制緩和に追い風

民主党上院議員は連邦レベルでの大麻の合法化を目指す法案を再提出した。この法案は国民からの厚い支持を得ているが、政治的な分裂と迫りくる選挙を考慮すると、今年の成立は難しい。チャック・シューマー、ロン・ワイデン、コリー・ブッカー上院議員らが率いるこの法案は、大麻を麻薬規制法のリストから削除し、業界の規制を確立し、特定の大麻関連犯罪を消滅させ、影響を受けた地域に資金を割り当てることを目指している。

シューマーは、麻薬戦争によって引き起こされた過ちを正す必要性を強調し、この法案を大麻規制のより公正なアプローチとして提示した。司法省が最近、大麻の規制を緩和するよう勧告したにもかかわらず、この法案は議会で共和党の大きな反対に直面しており、その進展が妨げられている。

両側の主張

また、批評家は大麻産業の商業化に対して警告し、それを「Big Tobacco」(ビッグタバコ※)と同様の問題と見なしている。しかし、合法化への支持は民主党内で増加し、米国内では政治的所属を問わず大麻の合法化(医療法または嗜好用)が進められている。

法案の支持者たちは、大麻改革の政治的重要性を強調し、それが有権者の結集点になり得ると示唆している。ブルーメンアウアー下院議員も、バイデン政権が完全な合法化を受け入れるよう促し、若い有権者を引き付けられるツールと見ている。

バイデン大統領は大麻合法化・非犯罪化に肯定的な立場にいるが、トランプ元大統領の見解は不明のままである。議会は大麻規制を緩和する段階的な法案を検討しているが、共和党の反対があるため、その成立はまだ難しい。


※Big Tobaccoとは、たばこ業界の大手企業がその影響力を行使し、たばこの健康上の危険性を隠そうとした経緯を指す言葉。法案を批判する方々は、大麻においても同じように危険性が軽視され、国民に健康被害をもたらしてしまうことを懸念している。


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